イメージの力 植田正治の「ひと」と「もの」

概要

展覧会名 イメージの力 植田正治の「ひと」と「もの」
会期 2015年6月13日(土)━━2015年9月6日(日)
開館時間 午前9時から午後5時(入館は閉館30分前まで)
休館日 火曜日(祝祭日の場合は翌日)
会場 植田正治写真美術館
〒689-4107 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
tel.0859-39-8000 fax.0859-68-3600
入館料 一般900円(800円) 高校・大学生500円(400円) 小・中学生300円(200円)
( )内は20名以上の団体料金です
主催 伯耆町/植田正治写真美術館

展覧会内容

「ひと」でありながら造形的でスタイリッシュ、「もの」でありながらなぜか愛おしく、ユーモラス。植田正治の写真にこのような印象を持たれる方も多いのではないでしょうか。
 かつて植田は、インタビューの中で子どもたちを「オブジェとして扱うくらいの気持ち」と語っています。「オブジェ」は、物体や対象を意味するフランス語ですが、1910年代からヨーロッパの芸術活動の中で、特別な意味を持つようになった言葉です。何気ない「もの」やおよそ芸術的でない「もの」に、いわば芸術的意味を与える表現がみられるようになったのです。1930年代、写真を始めた当初から植田は、ヨーロッパの写真家たちのこのような作品表現と出会い、自身の中に吸収し、生涯を通じて「オブジェとして扱う」という植田の言い回しは、極端であり時に誤解もされますが、写真からは、被写体が「ひと」であっても「もの」であっても、その「まなざし」が人間的な魅力に溢れていることは十分に感じ取ることができます。つまり、「ひと」を「オブジェ」として扱うことで新たな魅力を引き出し、逆に何気ない「もの」は、撮る側の「まなざし」しだいで、生き生きとした輝きを放つ「オブジェ」として表現できることを植田は言いたかったのかもしれません。
 今回の展覧会では、「ひと」と「もの」をキーワードに、初期から晩年までの作品を概観し、植田のイメージが持つ力、そして魅力をあらためて浮き彫りにします。

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