【企画展】植田正治の春夏秋冬

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概要

展覧会名 植田正治の春夏秋冬
会期 2023年9月16日(土)―  12月10日(日)
開館時間 午前10時から午後5時(入館は閉館30分前まで)
休館日 火曜日(祝日の場合は翌日)
会場 植田正治写真美術館
〒689-4107 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
tel.0859-39-8000
入館料

一般1,000円(900円) 高校・大学生500円(400円) 小・中学生300円(200円)
※( )内は20名以上の団体料金です
※障害のある方とその付き添いの方(1名まで)は半額となります
※いずれも証明できるものをご持参ください

主催 伯耆町/植田正治写真美術館

 植田正治の写真集の中に、『童暦(わらべごよみ)』や『子供の四季』といった季節を強く意識したタイトルがあります。生涯にわたり山陰の子供たち、人や風土を被写体にしてきた植田にとって、季節は確かに重要です。しかし、植田は単に季節感を強調するのではなく、被写体とともにゆるやかに流れゆく時間、そして季節の変化を感じながら、「写真すること」を楽しんだのでしょう。
 植田の代表作、《パパとママとコドモたち》は、ことさらに季節を強調した作品ではありませんが、背景となる薄曇りの空は、季節が春だからこそ撮影でき、まるでスタジオで撮影されたかのような平面的な印象を与えています。桜は「春」、白いTシャツ姿の子供は「夏」、落ち葉は「秋」、降り積もった雪は「冬」など、季節をストレートに感じさせてくれるアイテムは様々にあります。このような、時に雄弁すぎるアイテムは、もちろん植田の写真の中にも数多く登場します。ただ、植田の写真の中では、観る者に不思議と静かに、季節の訪れ、深まりを語りかけてくるように感じられます。
 今回展示される写真はすべて、モノクロームばかりです。つまり色彩による季節感の主張はありません。春夏秋冬、折々のシンプルなイメージの数々を辿りながら、山陰の風と光の中で、植田が何を見て、何を感じとったかを読みとっていただけることでしょう。

 


【主な出品作品】
 春 1938年頃
 パパとママとコドモたち 1949年
 シリーズ〈童暦〉より 1959-70年
 シリーズ〈小さい伝記〉より 1974-85年
 シリーズ〈風景の光景〉より 1979-83年

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