2015年10月

 「FGT」をご存知でしょうか。フリーゲージトレイン(Free Gauge Train)の略で、自動的に車輪の間隔を変えて、レール幅の違う線路を走行できる鉄道車両のことです。今春開通した北陸新幹線の沿線地域の盛り上がりを見るにつけ、この流れから取り残されている山陰は、一体どのような鉄道の将来像を描くのかが課題となっています。

 この参考とするため、西部町村会では先日、長崎新幹線の取り組みとフリーゲージトレインの開発状況を視察しました。長崎新幹線について佐賀県知事から対応方針などをお聞きしましたが、政治的要素が強いため、ここで紹介することができません。ただ、高架の設置など進捗は万全のようでした。

 フリーゲージトレインについては、熊本県八代市にある実験走行施設を見学しました。結論から言うと、実用段階になっているということです。新幹線区間(標準軌道、レール幅1435mm)で270km毎時走行、在来線区間(狭軌道、レール幅1067mm)で既存特急並みの走行が達成されています。台車による新幹線区間と在来線区間の軌間変換〔=レール幅が違う線路間の通過〕も非常にスムーズでした。現在、連続走行試験が中断しているのは残念でしたが、残る課題はコストとのことでした。また、在来線の線路の改良については走行速度次第ということも分かり、車両の軽量化が進めば異なる判断になるのではと思われました。

 などなど、高速鉄道は遠い世界のことのように思っていましたが、将来に向けて現実の課題として捉え得る視察となりました。

 

 

 

 

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