この一か月間、「まさか！？」と思われたことが多かったのではないでしょうか。おめでたい（一部の人は落胆だった？）ことの代表は、本町の植田正治写真美術館とご縁のあった歌手・福山雅治さんの結婚発表。ワイドショーなどの街頭インタビューの反応が面白かったですね。次は、ラグビーワールドカップの日本代表の勝利。日本代表としてプレーする外国人選手の活躍もあり、「スポーツに国境はない」ことを強く意識しました。

　そして、あ然としたことの代表は、ヨーロッパの世界的自動車メーカーの不正行為です。環境性能をはじめとした実直なものづくりを世に示し、ブランドを築いてきた企業が、その基幹となる技術部門で規制を逃れるための不正を長年続けていたことには、怒りを通り越して言葉が見つからない状況です。それと同時に、長い間、地道に積み上げてきた信頼が、一瞬で崩れ落ちることの怖さも感じます。「なぜ」を的確に説明することはおそらく難しいと思われますし、事件に結びつくような体質が企業内にあったとしか言えないでしょう。

　などなど話題には事欠かないこの秋ですが、今年も残すところあと二か月。早めにインフルエンザの予防接種などをして、元気に年末を迎えたいものです。　

植田正治写真美術館開館20周年記念式典にて

（同美術館内、9月12日）