2023年6月

 WBC優勝の熱気が長く続いたこの春でしたが、徐々に夏近しの風情になってきました。
 役場では新年度早々に国の経済対策の対応が必要となり、補正予算を編成して議会審議をお願いするなど慌ただしく業務をしています。水道基本料金の減免などこれまで実施してきた事業の継続が主ですが、物価高が続く中で、少しでも生活支援につながることを期待しているところです。
 この春、私が注目したのは日銀総裁の交代による金融情勢、特に金利がどうなるかです。金融緩和を強力に推進した前総裁のもとで歴史的な低金利、部分的にはマイナス金利ともなりました。それでもデフレからの脱却がなかなか果たせなかったのですが、最近はエネルギー、食糧など価格上昇が続いています。そのような変化の中での総裁交代ですから、本来の物価の番人としての日銀の役割がどうなっていくのか、対応次第では金利がどの程度の水準になるのかが注目点でした。
 このコラムを書いている時点では極端な動きとはなっていませんが、やがて市場で評価される適正金利に落ち着かせるのだろうとみています。役場でも借入金や基金運用などで気を使いますし、加えて我が国の個人の金融資産が2000兆円ともされるなかで、金利上昇による利息が消費などにプラスの効果を生み出さないか期待もしているところです。

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