2021年1月

 ゆく年を振り返り、そして来る年に思いを巡らせる時期となりました。毎年このコラムを書く時は、いつも以上にじっくりと考えるようになりますから、時間の重みを感じるタイミングでもあります。

 年初は、夏に開催される予定だった東京オリンピック・パラリンピックに対する期待一色でした。世界中からトップアスリートが集結し、日本選手にも多くのメダル獲得が期待されていました。

 それを一変させたのが、世界的な新型コロナウイルス感染症の猛威でした。2月の大型クルーズ船の集団感染の発生から欧米での爆発的な感染拡大、そして4月に発せられた緊急事態宣言まで、あっという間の急展開でした。

 その後も感染は上下を繰り返しながら続き、年末に向けては第3波とされる状況となりました。もちろんこの状況に対して医療体制の維持・強化や各種の経済対策が講じられ、また一人一人の衛生的な生活様式の定着もあって、国内ではパニックに至らずに済んでいます。感染拡大の防止と経済を両立させるという極めて難しい課題に取り組んできたこの一年だったと思います。

 そして、ここにきてワクチンや治療薬に見通しが立ってきたことは、新しい年に向け大きな希望になります。ワクチン接種の主体は市町村になると思われますから、全力で準備を整えることが年初の大きな仕事になると思います。

 終わりに、例年よりは少し静かかもしれませんが、楽しいお正月を迎えられ、新しい年が皆様にとって希望に満ちたものとなることを祈念いたします。

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令和2年度鳥取県畜産共進会での好成績報告に喜ぶ町長と受賞生産者の皆さん(11月24日撮影、応接室)

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