鳥取県内において、例年、春から秋にかけてダニ媒介感染症の患者が発生しています。
令和5年4月に県内で2例目となる犬の重症熱性血小板症候群(SFTS)の症例が確認されました。人においても県内で初めて確認された令和2年度以降、毎年SFTS患者が確認されています。
SFTSは、主にウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染するダニ媒介感染症ですが、近年、まれな事例ではあるものの、SFTSを発症した犬や猫から人へ感染する事例が確認されており、人獣共通感染症として、動物から人への感染リスクについても注意が必要です。
【予 防】
現在のところ、有効な薬やワクチンはありません。
野山や田畑でダニに刺されないことが重要です。
特にダニの活動が活発な4月~12月は要注意です。
●長袖、長ズボン、手袋などで肌の露出を避けましょう。
●虫よけスプレーを利用しましょう。
●地面に直接寝転んだり、腰を下ろしたりしないよう敷物をしきましょう。
●野山に行った後や畑作業をした後は、ペットにダニが付着していないか確認しましょう。(ペットには、専用のダニ予防薬があります。)