暮らしに寄り添う普段使いの陶器を作り続けたい
伯耆町久古で「大山焼久古窯」を製作する鈴木治道さんが4月7日(木)、鳥取県知事から鳥取県伝統工芸士に認定され、県庁で認定証の交付が行われました。この認定は、伝統的な技術や技法の指導者として郷土工芸品等の次代への継承を図るため、優れた伝統的技術や技法を持つ方を鳥取県伝統工芸士として認定するものです。
鈴木さんは父である伝統工芸士・鈴木敏之さんに師事し、平成19年から作陶しています。長年にわたり研究製作を続け製作に係る理論を確立すると同時に、工房での陶芸教室・体験を開催し多くの人々に陶器の素晴らしさを伝えています。
鳥取県伝統工芸士に認定されたことを受けて鈴木さんは、「今までやってきたことを認められたようで嬉しいです。ただ、これを機に作陶が変わるというわけではなく、ひとつの区切りであると思っています。これから先の方が長く、きっと大変でしょうから」と話しました。暮らしに寄り添う普段使いの陶器を作り続けたいという思いのもと、伝統と現代の日常が混ざりあう大山焼を日々作り上げています。
そして、伯耆町のみなさんに「父の代から大山焼のファンでいてくださる方、応援してくださっている方々に良いものを作り続け、伯耆町の皆さんに恩返しをしていきたいと思っています」と話しました。
▼認定証・盾と鈴木さんが6歳の頃に作った粘土作品
▼鈴木さんと大山焼
◆大山焼久古窯 ※大山焼の販売、陶芸教室・体験を行っています。 住所:伯耆町久古1401 予約・問い合わせ先:0859−68−2098 |