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~「地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市」日本遺産 認定継続~

 平成28年度に日本遺産の認定を受けた大山山麓4市町(大山町・伯耆町・江府町・米子市)の文化財から構成されるストーリー「地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市」が認定継続の可否に係る審査を受け、7月29日(金)に認定継続となりました。

 日本遺産は地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーに対し文化庁が認定するものです。今回は認定から6年が経過したことを受けて、認定後6年間の取り組みの評価と今後3年間の日本遺産活用に関する計画が審査されました。日本遺産を通じた地域活性化、観光の振興を図る土台の整備及びこれに必要な取組みが実施できていること、構成4市町村の基本的な連携が図られていることなどが評価され、認定が継続されることとなりました。

〇ストーリーの概要

 大山の山頂に現れた万物を救う地蔵菩薩への信仰は、平安時代末以降、牛馬のご加護を願う人々を大山寺に集めた。江戸時代には、全国唯一の「大山牛馬市」が盛隆を極め、明治時代には日本最大の牛馬市へと発展した。

 参詣者や牛馬の往来で賑わった大山道沿いには、今も往時を偲ぶ町並み、農村景観、食文化、行事、風習が残されている。また、人々が日々「大山さんのおかげ」と感謝の念を捧げながら大山を仰ぎ見る暮らしが息づいている。

 

〇地蔵滝の泉と地蔵滝地蔵(ストーリーの構成文化財のひとつ)

 地蔵滝の泉は、古くから大山寺をめざす人々や牛馬が立ち寄り、喉を潤す憩いの場として知られた名水「利生水(りしょうすい)」。その隣のお地蔵さまは、人々や牛馬の道中の安全を願って建てられた。

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