わらべごよみ-写真家・植田正治の山陰、春夏秋冬
写真家・植田正治の軌跡 |
植田正治写真美術館(Vol.15-3) わらべごよみ-写真家・植田正治の山陰、春夏秋冬 1.開催概要 展覧会名〇わらべごよみ−写真家・植田正治の山陰、春夏秋冬 会 期〇平成22年3月1日(月)―6月6日(日) 開館時間〇午前9時から午後5時(入館は閉館30分前まで) 休館日〇火曜日(祝祭日の場合は翌日)、5月4日、5日は開館 会 場〇植田正治写真美術館 鳥取県西伯郡伯耆町須村353―3 〒689-4107 Phone.0859-39-8000 Fax.0859-68-3600 入館料〇一般800円(700円) 高校・大学生500円(400円) 小学・中学生300円(200円) ( )内は20名以上の団体料金です 主 催〇鳥取県伯耆町/財団法人植田正治写真美術財団 2.開催趣旨 山陰の風土や自然を背景に人々や子どもたちの姿をとらえた植田正治のシリーズ〈童暦(わらべごよみ)〉は、1955年から70年にかけて撮影されました。当時、これらの作品は、カメラ雑誌で個別に紹介されていましたが、1971年に『童暦』として、一冊の写真集にまとめられ出版されています。戦後のリアリズム運動の流れのなかで、自身の写真の方向性を失いながらも、懸命に模索していた植田は、この写真集により、再び高く評価され、注目されることになったのです。 〈童暦〉で、植田が好んで撮影したのは、古びた港町や海に沿った小さな道、祭や行事、山村に暮らす人々、そして無邪気に遊ぶ子どもたちなど、昔からなれ親しんだごく普通の光景ばかりです。撮影の中での一期一会の出会いは、カメラを覗き込む植田に、童心のような純粋な気持ちを呼び起こし、シャッターを切らせたのでしょうか。写真家自身の記憶や感情と山陰の風土や風景とのつながりが、抒情と郷愁ただよう写真表現となって結実しているかのようです。特に子どもたちの姿は、その存在そのものをいつくしむかのように、ヒューマニティ溢れる眼差しでとらえられ、同時にどこか、はかなげで不思議な魅力をもつ存在として描かれています。 〈童暦〉に写しだされた四季折々の光景は、どれも懐かしいものばかりです。その懐かしさは、私たちの記憶と結びつき、あるいは私たちの様々な感情を揺さぶり、忘れかけていた遠い記憶を呼び起こしてくれることでしょう。 3.主な出品作品 シリーズ〈童暦〉より 1955-70年 4.同時開催(1F/D展示室) コレクション紹介展示:植田正治物語-写真するボク- 植田正治の生涯にわたる写真活動の軌跡をご紹介いたします。 5.お問い合わせ 展覧会に関するお問合わせは、植田正治写真美術館学芸担当までお願いいたします。
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