イメージすること――植田正治の静物写真を中心に

イメージすること――植田正治の静物写真を中心に

植田正治写真美術館

Vol.17-2

イメージすること――植田正治の静物写真を中心に

イメージすること

平成23917日(土)―1130日(水)

1.開催概要

展覧会名○イメージすること――植田正治の静物写真を中心に

会  期○平成23917日(土)―1130日(水)

開館時間○午前9時から午後5時(入館は閉館30分前まで)

休館日○火曜日(祝祭日の場合は翌日)

会  場○植田正治写真美術館

     鳥取県西伯郡伯耆町須村3533 〒689-4107

     Phoen.0859-39-8000 Fax.0859-68-3600

入館料○一般800円(700円)高校・大学生500円 小学・中学生300円(200円)

     ( )内は20名以上の団体料金です。

主  催○鳥取県伯耆町/財団法人植田正治写真美術財団

2.開催趣旨

 人物をまるでオブジェのように配した植田正治の演出写真は、海外でも「Ueda-cho(植田調)」と日本語のままに紹介され、高く評価されています。間を意識した画面構成が特徴的な作品の数々は、旺盛な創作意欲と実験的な試みによってオリジナリティに富み、多彩な魅力に溢れているのです。

 このようなスタイルは、1980年代から取り組み始めた静物写真にも共通してみられ、好奇心と遊び心が織りなす独創的な世界が繰り広げられています。生前、植田は物の選択や配置、そして撮影に至るまで「静物写真ほど難しいものはない」と語っています。試行錯誤を重ねながら、写真も絵画と同様に無限の可能性をもった表現方法であることをあらためて実感したことでしょう。身近な事物をまるで奇抜なオブジェのように表現したり、多重露光を駆使したりと、尽きることのないアイデアや様々な視覚的な効果を試し続けた晩年の作品群は、風景や静物といったカテゴリーでくくることのできない植田ワールドの魅力、多様さを感じさせてくれます。

 今回の展覧会では、初期から晩年に至る静物写真を中心に、1930年代から80年代の演出写真を加え、植田の写真における「イメージすること」を浮き彫りにします。

3.主な出品作品

静物 1935年頃

海辺にて・境港 195253年頃

シリーズ〈幻視遊間〉より(1992年)

身辺雑記 1998

5分間の軌跡 2000

※第9回とりアート(鳥取県総合芸術文化祭)参加事業

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