風の記憶―植田正治の私風景
風の記憶―植田正治の私風景 |
植田正治写真美術館Vol.18-1 風の記憶―植田正治の私風景
1. 開催概要 展覧会名〇風の記憶―植田正治の私風景 会 期〇平成24年6月9日(土)――9月9日(日) 開催時間〇午前9時から午後5時 休館日〇毎週火曜日(祝祭日の場合は翌日)※ただし、8月14日、15日は開館します。 会 場〇植田正治写真美術館 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3〒689-4107 Phone.0859-39-8000 FAX.0859-68-3600 入館料〇一般800円(700円) 高校・大学生500円(400円) 小学・中学生300円(200円) ( )内は20名以上の団体料金です 主 催〇鳥取県伯耆町/財団法人植田正治写真美術財団 2.開催主旨 植田正治は、生まれ育った山陰を中心に活動を続け、ありふれた身の回りの風景を「写真」にしています。住み慣れた土地の見慣れた事物であっても、山陰の風や光は、新鮮な感覚と新しい発見を植田にもたらし、創作意欲や遊び心を掻き立てたのでしょう。植田の自由で多彩なイメージは、写真表現の無限の可能性を感じさせてくれます。 シリーズ〈風景の光景〉(1970-80年)は、なにげない風景を自身だけの光景として捉えアプローチした作品群であり、植田の私風景ともいえます。光や影が描き出す美しい風景を単に写しとるのではなく、自身の心の動き、感情を加えることによって独自のイメージを追い続けたのです。また、カラーで撮影され、〈とおい風の譜〉(1983年)として発表された作品からも、チャレンジ精神旺盛な写真家の姿が感じられます。「すこしばかりセンチで、追想的な世界を、ソフトフォーカスでもモノクロームでもない写真で撮ろうとおもいました」と植田は語ります。単純な風景美の記録ではなく、独特のアングル、手法で、新たな表現を試みたのでしょう。一期一会の出会いを大切にしながら、被写体との距離を意識し、まるで対話を試みるかのような植田の写真は、どこか詩的な感覚に溢れています。 今回の展覧会では、〈風景の光景〉や〈とおい風の譜〉などのシリーズを中心に、植田の風景写真を紹介します。 3.主な出品作品 桐 1935年 ヒトデのある風景 1938年 シリーズ〈風景の光景〉より 1970-80年 シリーズ〈とおい風の譜〉より 1983年 4.お問合せ 展覧会に関するお問い合わせは、植田正治写真美術館学芸担当までお願いいたします。
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