無邪気なオブジェ―植田正治、子どもたちのイメージ

無邪気なオブジェ―植田正治、子どもたちのイメージ

植田正治写真美術館Vol.18-2

無邪気なオブジェ―植田正治、子どもたちのイメージ

1.      開催概要

展覧会名〇無邪気なオブジェ―植田正治、子どもたちのイメージ

会  期〇平成24915日(土)――1130日(金)

開催時間〇午前9時から午後5

休館日〇毎週火曜日(祝祭日の場合は翌日)

会  場〇植田正治写真美術館

    鳥取県西伯郡伯耆町須村35336894107

    Phone.0859-39-8000  FAX.0859-68-3600

入館料〇一般800円(700円) 高校・大学生500円(400円) 小学・中学生300円(200円)

    (  )内は20名以上の団体料金です

主  催〇鳥取県伯耆町/財団法人植田正治写真美術財団

2.開催主旨

 植田正治の写真には、多くの子どもたちが登場します。かつて、インタビューで、子どもの写真が多いことを問われ、「僕は子どもの世界を撮ろう、子どもの世界を再現してやろうというのはない……オブジェとして扱うくらいの気持ちです。」と語っています。子どもたちはオブジェ、つまり単なる画面の構成要素で、少なくとも、「子どもの世界」をテーマに撮影したのではないことを明言しています。植田の演出写真には欠かせないオブジェ的な役割を子どもたちに託したというのです。確かに、画面上の配置や表現手法をみると、写真の中の子どもたちは、ひとつの造形物のように扱われているようにも見えます。ただ、私たちは、植田の言葉をそのままに受け取ってしまって良いのでしょうか。

 四季折々の自然、風土の中で、天真爛漫に遊ぶ子どもたちの姿、写真家を見つめるピュアな眼差し、素直にはにかむ素朴な表情、それらが持つ無邪気な魅力は、オブジェを超えた何かを私たちに感じさせてくれます。もちろんそれは、かわいい、いとおしいといったシンプルな感情だけではありません。植田の遠い記憶とも結びつき、どこか不確かで、はかない感覚を漂わせる、不可思議な魅力、あるいは存在の輝きを、写真の中の子どもたちは秘めているのです。

 今回の展覧会では、戦前から、1980年代にいたる子どもたちのさまざまなイメージをあらためて概観します。はたして、子どもたちは、植田にとって単なるオブジェなのでしょうか、それとも……。

3.主な出品作品

小狐登場 1948

シリーズ〈童暦〉より 1955-70

シリーズ〈小さい伝記〉より 1974-85

シリーズ〈白い風〉より 1980-81

4.お問合せ

展覧会に関するお問い合わせは、植田正治写真美術館学芸担当までお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

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