松江―植田正治、追憶のイメージ
松江―植田正治、追憶のイメージ |
植田正治写真美術館Vol.18-3 松江――植田正治、追憶のイメージ 1. 開催概要 展覧会名〇松江――植田正治、追憶のイメージ 会 期〇平成25年3月1日(金)――4月12日(金) 開催時間〇午前9時から午後5時 休館日〇毎週火曜日(祝祭日の場合は翌日) 会 場〇植田正治写真美術館 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3〒689-4107 Phone.0859-39-8000 FAX.0859-68-3600 入館料〇一般800円(700円) 高校・大学生500円(400円) 小学・中学生300円(200円) ( )内は20名以上の団体料金です 主 催〇鳥取県伯耆町/財団法人植田正治写真美術財団 2.開催主旨 植田正治は、1960年代、出雲とともに松江を意欲的に撮影しています。この頃、すでに写真家としての地位を確立していた植田は、自身が撮るべきテーマとして強く意識していたのでしょう。1950年代から、民具をはじめ、「古きよきもの」に深く関心をいだいていた植田が、歴史と伝統のある「水の都」の多彩な表情、そして、その日本的な情緒を撮影することは必然であり、山陰に身を置く写真家としての使命のように感じていたのかもしれません。 1964年頃、植田は、松江出身の随筆家である漢東種一郎のエッセイとともに写真集にまとめる企画をきっかけに、数年に渡り四季折々の松江を熱心に撮りためていったようです。境港市に生まれ育った植田にとって、幼い頃から慣れ親しみ、思い出の多い松江を撮影することは、特別な想いがあったはずです。記憶の中の松江と1960年代の松江を重ねあわせながら、描き出したイメージの数々は、植田自身にとっても必要な記録であり、記憶であったのでしょう。日本画や浮世絵を思わせる叙情的な描写、風景の造形的な側面を強調した表現など、さまざまな手法を自在に、そして巧みに駆使した作品の数々は、植田の知る「松江」の表情を見事に描き出しています。植田の熱意とは別に、写真集の話は、なかなか具体化することなく、写真集としてまとめられたのは1978年、撮影を終えてから10年後のことでした。 今回の展覧会では、写真集『松江』に収められた作品を中心に、植田正治の「追憶のイメージ」を浮き彫りにします。 3.主な出品作品 シリーズ〈松江〉より 1964-68年 4.お問合せ 展覧会に関するお問い合わせは、植田正治写真美術館学芸担当までお願いいたします。
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