植田正治、写真と俳句 ―シリーズ〈おくのほそ道〉を中心に―

概要

展覧会名 植田正治、写真と俳句 ―シリーズ〈おくのほそ道〉を中心に―
会期 2014年6月7日(土)―9月7日(日)
開館時間 午前9時から午後5時(入館は閉館30分前まで)
休館日 火曜日(祝祭日の場合は翌日)
会場 植田正治写真美術館
〒689-4107 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
tel.0859-39-8000
入館料 一般900円(800円) 高校・大学生500円(400円) 小・中学生300円(200円)
主催 伯耆町/植田正治写真美術館

展覧会内容

1988年、植田正治は、雑誌(『太陽』1989年1月号)の企画で東北、北陸を旅し、松尾芭蕉(1644-1694)の「おくのほそ道」をテーマに撮影しています。依頼による撮影ではあったのですが、同行した編集者が驚くほど、旺盛な好奇心で意欲的に取り組んだようです。「月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり」ではじまる紀行文学の古典の世界を辿りながら、植田は自身の写真人生を重ねあわせたことでしょう。作品は、後年、俳人・黒田杏子さんの解説で『「おくのほそ道」をゆく』(小学館、1997年)としてまとめられています。

この撮影の前年1987年、植田の作品がヨーロッパで紹介された際の図録(Wolfgang Stemmer編、SHOJI UEDA FOTOGRAFIEN 1930-1986)には、作品に日本の著名な俳人たちの句が添えられ紹介されています。一瞬をとらえ、五七五の17文字に季節感や情感を込めた俳句と植田の写真に共通する日本的な感性、美意識、そしてユーモアに着目した企画です。今回の展覧会では、〈おくのほそ道〉のシリーズに加え、この図録に収録された写真と俳句のユニークな組み合わせも紹介します。

近年、写真と俳句を組み合わせて楽しまれる方が増えているようです。このようなコラボレーションは、今まで気がつくことのなかった写真の見方、撮り方、そして楽しみ方を私たちに気づかせてくれるように思えてなりません。

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