植田正治:ある日記憶
概要
展覧会名 | 植田正治:ある日の記憶 |
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会期 | 2019年9月7日(土)― 11月30日(土) |
開館時間 | 午前9時から午後5時(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 火曜日(祝日の場合は翌日) |
会場 | 植田正治写真美術館 〒689-4107 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3 tel.0859-39-8000 |
入館料 |
一般900円(800円) 高校・大学生500円(400円) 小・中学生300円(200円) |
主催 | 伯耆町/植田正治写真美術館 |
1949年、《パパとママとコドモたち》など一連の家族写真が雑誌に発表された際、植田正治は、長女・和子さんの日記というかたちを借りて、撮影前後の微笑ましい光景を記しています。砂浜に人物が横一列という斬新な画面構成に目がいき、ドライな印象さえあるこの一枚の写真に、多くの方々が魅了される理由は、この微笑ましい「写真家の記憶」にもあるように感じます。もちろん、私たちは、作品に隠されたさまざまな背景や出来事を正確に読み取ることはできませんが、作品のイメージを手がかりに、その「写真家の記憶」をいろいろと想像しながらみることも写真の楽しみ方のひとつです。
また、一期一会の出会いの中から誕生したシリーズ〈童暦〉(1959-70年)や〈小さい伝記〉(1974-85年)などの作品をみても、そこに登場する人々、子どもたちの姿、たたずまい、表情などから、さまざまな「写真家の記憶」を想像することができます。私たちの日常にもある何気ない出来事や出会いが、植田の記憶や感情とともに映像化されることによって、その写真を観る私たちの記憶や感情をも刺激するのでしょうか。植田の写真は、どこか懐かしく、なぜかはかなく、そして不思議と愛おしく、ありふれた日常が、魔法をかけられたかのような輝きを放つのです。
今回の展覧会では、人物写真を中心に、植田がとらえた二度とない瞬間、出会い、そして写真のイメージに潜む「写真家の記憶」を浮き彫りにします。
【主な出品作品】
・パパとママとコドモたち 1949年
・シリーズ〈童暦〉より 1959-70年 ・シリーズ〈小さい伝記〉より 1974-85年
・シリーズ〈音のない記憶〉より 1972-73年 ・シリーズ〈風景の光景〉より 1979-80年