空想の羽-植田正治の静物(会期延長 7/12まで)

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概要

展覧会名 空想の羽―植田正治の静物
会期

2020年3月1日(日)―  7月12日(日)
※会期を延長しました

開館時間

午前10時から午後5時(入館は閉館30分前まで)

休館日 火曜日(祝日の場合は翌日)
会場 植田正治写真美術館
〒689-4107 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
tel.0859-39-8000
入館料

一般1,000円(900円) 高校・大学生500円(400円) 小・中学生300円(200円)
※( )内は20名以上の団体料金です
※障害のある方とその付き添いの方(1名まで)は半額となります
※いずれも証明できるものをご持参ください

主催 伯耆町/植田正治写真美術館

 どんな家庭にも、ちょっとした小物があるはずです。
 外の世界で撮ったなにげない光景に二重にはめこむ作業も面白いし、
 空想の羽を一杯にひろげていろいろと実験することです。

 1989年、植田正治がいわゆる「静物写真」を熱心に創作していた時期の言葉です。「静物」は、西洋絵画のひとつのジャンルですが、写真においても「静物」といえる作品を多くの写真家が手がけています。絵画においては、もともと対象を緻密に描くところから始まっていますが、写真においては、写真家の個性や力がより試されるジャンルといえます。植田も写真を始めた戦前から、さまざまな静物写真を試みています。その中でも、晩年、1980年代後半から1990年代に撮影されたシリーズ〈幻視遊間〉(1987—92年)をはじめとする作品群は、植田の「静物写真」の集大成といえます。被写体を自由な発想でとらえつつ、多重露光をはじめ多彩なアレンジを加え構成したこれらの作品は、まさに植田が「空想の羽」を一杯にひろげ、試行錯誤を重ねた成果といえるでしょう。なにげない身のまわりのモノが、植田にまるで魔法をかけられたかのように、非日常的で非現実的なオブジェへと変化し、不思議な魅力と輝きを放つのです。
 今回の展示では、晩年のカラーの「静物写真」を中心に、戦前の作品、1950年代のシリーズ〈かたち〉、その他多彩なモノクロームの「静物写真」も紹介します。植田の自由な空想の羽ばたき、そして実験精神を感じていただけることでしょう。


【主な出品作品】
・フォトグラム 1930年代
・静物 1933年頃
・シリーズ〈幻視遊間〉より 1987-92年

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