異国にて 植田正治と海外

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概要

展覧会名 異国にて 植田正治と海外
会期 2020年7月18日(土)―  11月30日(月)
開館時間 午前10時から午後5時(入館は閉館30分前まで)
休館日 火曜日(祝日の場合は翌日)ただし、8月11日は開館します。
会場 植田正治写真美術館
〒689-4107 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
tel.0859-39-8000
入館料 一般1,000円(900円) 高校・大学生500円(400円) 小・中学生300円(200円)
※( )内は20名以上の団体料金です
※障害のある方とその付き添いの方(1名まで)は半額となります
※いずれも証明できるものをご持参ください
主催 伯耆町/植田正治写真美術館

   二度のヨーロッパ旅行での作品をまとめた『植田正治小旅行写真帖 音のない記憶』は、1974年に出版されています。1972年、初めての海外旅行に挑み夢中でシャッターを切ったといいます。今回の展覧会では、この〈音のない記憶〉のシリーズをはじめ、植田が海外で撮影した多彩な作品を紹介します。
 山陰にこだわり続けた写真家として知られる植田が、1970年代から80年代にかけてヨーロッパ、アメリカ、中国など遠く離れた異国の地を度々訪れ、撮影を行っています。依頼によるものもあったとは思いますが、これらの経験は、それまでの山陰での撮影とは全く違う感覚を写真家にもたらしたといえます。ときにはノスタルジックに、また時には好奇心旺盛にシャッターを切る写真家のまなざしが強く感じられる意欲的な作品ばかりです。常に新たな挑戦を試みた植田の写真家としての姿勢も感じていただけることでしょう。
 今回の展示では、あわせて植田の作品がどのように海外で注目されたかを振り返ります。1950年代から、書籍、雑誌、展覧会などを通じて植田正治の作品はたびたび海外で紹介されてきました。1954年の書籍への採録をはじめ、その後、日本の写真家を紹介する展覧会に繰り返しセレクションされ、海外でのフォト・フェスティバルにも招待されています。また、1980年代以降は、海外で個展が開催され、雑誌などでも単独での特集が組まれています。どのような作品がどのように紹介されたかをたどりながら、植田の作品が海外でいかに評価されてきたかをあらためて概観します。山陰にこだわり、アマチュア精神を抱き続けた作家が、異国の地で普遍的な魅力を放ち続けてきた背景、理由をご理解いただけることでしょう。


 


【主な出品作品】
・シリーズ〈音のない記憶〉より 1972-73年
・カリフォルニア 1985年
・中国 1980-82年
・ニューメキシコ 1989-90年

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