3つのキーワードで探る 植田正治の世界
概要
展覧会名 | 3つのキーワードで探る 植田正治の世界 |
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会期 | 2022年9月17日(土)― 12月23日(金) |
開館時間 | 午前10時から午後5時(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 火曜日(祝日の場合は翌日) |
会場 | 植田正治写真美術館 〒689-4107 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3 tel.0859-39-8000 |
入館料 |
一般1,000円(900円) 高校・大学生500円(400円) 小・中学生300円(200円) |
主催 | 伯耆町/植田正治写真美術館 |
今回の展覧会では、植田正治の作品を3つのキーワード、「風景」「人物」「静物」で探ります。初期の1930年代から、植田が70歳をこえて撮影した作品まで、それぞれに、その特徴とその流れを概観する企画です。
「風景の風は、吹き抜ける風」と語り、生涯にわたり山陰の風景と風土を愛し続けた植田は、単に「美しい」ではなく、自身だけの「風景」にこだわり続けてきた作家です。一方、植田の代表作の多くには、「人物」が登場します。特に演出写真と呼ばれる作品の数々は、植田のオリジナリティを語る上では欠かせません。人物をまるでオブジェのように扱いながら、時には、被写体のカメラに対する自然の反応を捉えたりと、「人物」においても植田の旺盛な実験精神が感じられます。さらに、砂丘のファッション写真は、植田調、植田スタイルが存分に発揮された作品群でしょう。静物写真は、被写体を作家が自由に演出できるという意味において、他に比べて作家の表現意思や個性などがストレートに感じられるジャンルです。植田自身も、初期から晩年までさまざまに取り組み、多彩なイメージを遺しています。特に、晩年のカラーのイメージの数々は、植田らしい自由な発想と表現が特徴的です。
写真には、さまざまなジャンルがあり、それぞれに独自のテクニックや経験、ノウハウ、さらには機材が必要とされることも多々あります。自身をアマチュアと語る植田は、特定のジャンルを極めたタイプの写真家ではありませんが、植田の好奇心の広がりはまさに無限です。今回の展示を通して、どのジャンルの写真にも必ず存在する「植田らしさ」を確認していただけることでしょう。
【主な出品作品】
・パパとママとコドモたち 1949年 ・シリーズ〈童暦〉より 1959-70年
・シリーズ〈小さい伝記〉より 1974-85年 ・シリーズ〈風景の光景〉より 1979-83年
・シリーズ〈幻視遊間〉より 1987-92年 ・シリーズ〈砂丘モード〉より 1983-86年