【企画展】植田正治、砂と空と海と(3/1~6/8)
概要
展覧会名 | 植田正治、砂と空と海と |
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会期 | 2025年3月1日(土)― 6月8日(日) |
開館時間 | 午前10時から午後5時(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 火曜日(祝日の場合は翌日)ただし、4月30日は開館します |
会場 | 植田正治写真美術館 〒689-4107 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3 tel.0859-39-8000 |
入館料 |
一般1,000円(900円) 高校・大学生500円(400円) 小・中学生300円(200円) |
主催 | 伯耆町/植田正治写真美術館 |
植田正治は、幼い頃、画家に憧れ、そしてカメラに興味を持ち、若くして営業写真館「植田写真場」を開業しています。写真家としての出発点はスタジオ撮影だったといえます。そして今回のテーマである砂と空と海は、まさに植田にとっては生涯を通しての“天然のスタジオ”であり、“巨大なホリゾント”(写真館などで使用される背景)だったのです。
戦後、砂浜や砂丘を舞台にした植田の演出写真が注目されたのは、1949年に弓ヶ浜で撮影された一連の家族写真であり、それに続く鳥取砂丘での群像演出写真でした。その後、リアリズム写真の台頭により、全く別の表現の模索を続け、1980年代はじめ、ファッション写真のジャンルで、再び鳥取砂丘で演出写真を展開しています。それぞれに異なる意図で撮影されていますが、独特の感性と遊び心に満ちた「植田らしい」作品の数々です。非日常的な空間、遠近感の喪失など、この“スタジオ”でしか創造できないイメージの数々が植田のスタイルのオリジナリティを際立たせていると言っても過言ではないでしょう。砂浜や砂丘での撮影の際に、空や海も重要な役割を果たし、砂丘と同様に時には違った形で、植田に強烈なインスピレーションを与え、豊かな表現をもたらしています。
今回の展覧会では、植田の写真に頻繁に登場する砂浜や砂丘でのイメージを中心に、砂丘以外での空や海の表現に着目し、初期から晩年までさまざまな作品を紹介します。時代や表現意図も異なる作品を通して、植田の写真における天然のスタジオ、巨大なホリゾントの役割をあらためて感じていただけることでしょう。
【主な出品作品】
妻のいる砂丘風景(Ⅲ)
砂丘人物 1950年頃
シリーズ〈小さい伝記〉より 1974-85年
シリーズ〈風景の光景〉より 1979-83年
シリーズ〈砂丘モード〉より 1983-88年
シリーズ〈雲のうつくしい日に。〉より 1999-2000年