【開館30周年記念企画展】植田正治 夢見るカメラ(9/13~12/10)
概要
展覧会名 | 開館30周年記念企画展 植田正治 夢見るカメラ |
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会期 | 2025年9月13日(土)― 12月10日(水) |
開館時間 | 午前10時から午後5時(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 火曜日(祝日の場合は翌日) |
会場 | 植田正治写真美術館 〒689-4107 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3 tel.0859-39-8000 |
入館料 |
一般1,000円(900円) 高校・大学生500円(400円) 小・中学生300円(200円) |
主催 | 伯耆町/植田正治写真美術館 |
植田正治がはじめてカメラを買ってもらったのは1928(昭和3)年、15歳の時です。シャッターを押せば、目の前の光景を瞬時にフィルムに焼き付けられる、魔法のような小箱に植田は感動と喜びを感じ、それから70年以上もの間、魅了され続けたのです。植田にとっては、憧れと幸せをもたらしてくれる「夢見るカメラ」だったのでしょう。
1930年、植田は美術学校への進学をあきらめるかわりに念願のカメラ、テッサーF4.5付ピコレット(ベスト判)を親に買ってもらい、ますます写真に熱中していきます。19歳の時に、営業写真館を開業後は好きなカメラを買えるようになり、様々なカメラを手にしながら写真を楽しみました。戦後は日本のカメラ産業の発展で次々と発売される国産新機種を試し、晩年には携帯性や高性能なカメラの登場に胸躍らせ、その利便性や特性をいち早く体験するなど、植田の旺盛な好奇心はカメラそのものにも向けられました。植田がカメラについて語るとき、カメラと自分との関わり、写真に対する姿勢など、実践的な体験を通して語ることも少なくありません。新しいカメラやレンズへのこだわりは、それらが単なる道具ではなく、撮影の楽しさを植田にもたらしてくれる良きパートナーだった証なのでしょう。
今回の展示では、植田が愛用したカメラそのものや実際に使用したものと同機種のカメラ、そしてそのカメラによって撮影された作品の数々を展示しながら、植田が見た「夢」、いわば「写真表現の無限の可能性」を浮き彫りにします。
【主な出品作品】
・しゅろの木のある風景 1930年 ・船 1933年 ・パパとママとコドモたち 1949年
・シリーズ〈童暦〉より 1959-70年 ・シリーズ〈小さい伝記〉より 1974-85年
・シリーズ〈風景の光景〉より 1979-83年 ・シリーズ〈砂丘モード〉より 1983-86年
【展覧会関連イベント】講演会「植田正治とカメラ」
11月3日(月・祝)13:30より 定員●50名 参加費●無料(要入館料) 会場●美術館ラウンジ
講師●井口芳夫氏(日本カメラ博物館学芸員)
申込●【先着順】9月17日(水)から申込み開始。電話、メールにて、氏名(ふりがな)、連絡先電話番号
をお伝えください。Tel.0859-39-8000 E-mail:bijyutsukan@houki-town.jp