【企画展】植田正治、あの頃の「松江」(3/1~6/7)
概要
| 展覧会名 | 植田正治、あの頃の「松江」 |
|---|---|
| 会期 | 2026年3月1日(日)― 6月7日(日) |
| 開館時間 | 午前10時から午後5時(入館は閉館30分前まで) |
| 休館日 | 火曜日(祝日の場合は翌日) ※5月5日、6日は開館します |
| 会場 | 植田正治写真美術館 〒689-4107 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3 tel.0859-39-8000 |
| 入館料 |
一般1,000円(900円) 高校・大学生500円(400円) 小・中学生300円(200円) |
| 主催 | 伯耆町/植田正治写真美術館 |
植田正治の写真集『松江』は、随筆家・漢東種一郎のエッセイとともに、1978年(昭和53)年に出版されました。植田は1960年代から、松江そのものを被写体として、「水の都」と呼ばれるこの街の四季折々の表情や、そこで暮らす人々の素朴な姿を意欲的に撮りためていました。
この写真集の中で、「私にとって、子供の頃の松江は、いつも、行楽地であった」と当時を振り返りながら、境港に暮す植田が幼い頃から遠足、花見、祭り見物などでよく訪れていたことを記しています。当然ながら、松江の街並みには親しみがあり、なじみ深い場所でした。格子のある家屋や老舗のたたずまい、大小さまざまな古い橋など、昔ながらの面影をたたえる松江の街はしみじみとした静けさを漂わせ、また盆の花市、松江大橋を行き交う人々、堀沿いを自転車で走る人の姿からは、素朴さや温かい人情が感じられます。一方で、人気のない路地や街並みの風景は、歴史のある街並が持つ独特のぬくもりとは別に、幼き日に感じた「不安」や「怖さ」といった、心の奥に残る感情までもが映し出されているかのようです。つまり植田の記憶は、具体的な風景や情景ばかりでなく、ある種の気配や感情とともに蘇り、現実の風景と結びついているのでしょう。移りゆく季節のなかで、カメラを手に小さな発見を繰り返しながら、現実の風景と自身の記憶を重ね合わせ、年月をかけて撮影し続けたのです。
小泉八雲こと、ラフカディオ・ハーンも讃えた美しい松江は、多くの人々が訪れる山陰を代表する景勝地です。みなさんの松江に対するイメージや思い出を植田の写真と重ねながら、“あの頃の「松江」”をご堪能ください。
【主な出品作品】
・シリーズ〈松江〉より 1964-68年
