植田正治の「出雲」と「松江」
概要
展覧会名 | 植田正治の「出雲」と「松江」 |
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会期 | 2019年3月1日(金)― 6月2日(日) |
開館時間 | 午前9時から午後5時(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 火曜日(祝日の場合は翌日)但し、4月30日(火)は、開館します。 |
会場 | 植田正治写真美術館 〒689-4107 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3 tel.0859-39-8000 |
入館料 |
一般900円(800円) 高校・大学生500円(400円) 小・中学生300円(200円) |
主催 | 伯耆町/植田正治写真美術館 |
植田正治は、1960年代を中心に「出雲」と「松江」をテーマに多くの撮影を行っています。1950年代から「古きよきもの」に強く関心をいだいていた植田が、山陰の代表的景勝地「出雲」と「松江」をテーマに撮影したことは必然であったでしょう。雑誌『フォトアート』には、「新出雲風土記」(1964年)や「出雲風土記」(1968年)の連載、そして「山陰の町/松江」(1962年)、「松江雨情」(1965年)、「松江初夏」(1966年)といった多くの掲載がみられます。この頃、すでに写真家としての地位を確立していた植田が、「出雲」と「松江」を自身が撮るべき被写体として強く意識していたことがわかります。
『カメラ紀行 出雲の神話 神々のふるさと』(淡交新社、1965年)、『出雲路旅情』(朝日新聞社、1971年)、『神話の旅』(毎日新聞社、1973年)、『出雲大社』(平凡社、1974年)、『出雲』(毎日新聞社、1974年)、『松江』(山陰放送、1978年)、『新出雲風土記』(集英社、1980年)など、意外なことに、植田は「出雲」と「松江」の紀行本、写真集を多く手がけています。もちろん、依頼によるものが多いのですが、依頼する出版社も、演出写真の植田が「出雲」と「松江」をいかに表現するかといった、期待があったのでしょう。
今回の展覧会では、水の都といわれる「松江」、神々のふるさとといわれる「出雲」、いずれも、植田流の演出がきかない被写体に対して、植田がいかに挑み、いかに表現したかをご覧いただけることでしょう。これらの写真に潜む、植田独自のまなざしをお楽しみください。