伯耆町にある銘柄米「八郷米(やごうまい)」の産地「大原千町(おおはらせんちょう)」には大蛇と大ムカデの伝説があります。
この地の守り神だった「大蛇」は「大ムカデ」に苦しめられていたが、農地開拓に来られた「大躰神(だいだいじん)」さまが大ムカデを退治してくださった。お礼に大蛇は一夜にして井手(用水路)を作ったが過労で息絶えてしまった、しかしこの用水路は大山からの清水を満面にたたえ辺りは良質の水田となった。こうしてできた広大な農地は「大原千町」と呼ばれるようになった。(大原千町は大山ガーデンプレイス付近・植田正治写真美術館などから眺望できる。)
大原千町を望む番原地区の入り口にある「植松神社」は、大山領12ケ村の氏神で「八幡(はちまん)さん」とも呼ばれていて、現在も見事な大蛇の彫り物を見ることができる。
また、番原の八幡さんに隣接する番原公園は小さな公園だが春には道沿いの坂道に桜が咲き誇る桜坂として地元では親しまれています。
写真提供 ロイヤルシティ大山リゾート