分からないこと、見えないものに対する恐怖が人々の暮らしにこんなにも甚大な影響を及ぼすのか。そんなことを感じ続けたこのひと月でした。

　しかしながら、その新型コロナウイルスとの戦いはまだ終息に向かう道筋が見えていません。東京オリンピック・パラリンピックの延期、世界中の経済の低迷など、計り知れない被害が発生しています。

　これまでも、バブル経済の破たんや大規模な自然災害など、厳しい状況はありましたが、株高やインバウンドの盛り上がりなど、勢いのある話題が多かった近年の状況が、ここまで劇的に変化するとは全く考えたこともありませんでした。

　そういった中、我が国では、医療関係者の尽力により感染拡大が低い水準に抑えられていることは十分に評価されるものでしょうし、うがい・手洗いといった生活習慣の徹底や衛生環境の保持、さらには休校、イベント自粛といった措置に対する国民の理解度の高さが、このような感染症との戦いにおいてきわめて大切であることも認識できたと思います。加えて、なるべく早い時期に治療薬が開発されることも期待したいと思います。

　それでは生活習慣の徹底に加え、部屋の換気もしっかりして、ゴールデンウィークを迎えましょう。

▲日本海新聞ふるさと大賞表彰式で挨拶する町長（伯耆町役場3月25日撮影）