1.地区別アンケート回答状況
町全体で2,856人がアンケートに協力し、回収率は8割を占め、多くの方にご協力いただ
いた。
回収率が最も低い大幡においても約70%である。
2.地区別アンケート回答状況(75歳以上)
75歳以上のみのアンケート回収率も8割を超えており、全体の回収率とほとんど差がな
い。
また、各地区の回収率も全体と同様の傾向が見られる。
3.①心身の健康状態リスク(いずれかに該当する人)
・あなたの現在の健康状態はいかがですか→「あまりよくない」「よくない」
・毎日の生活に満足していますか→「やや不満」「不満」
心身のいずれかに不調、不満を抱えている人は、女性よりも男性のほうが多く、65-74歳
よりも75歳以上のほうが多い。
心身の健康状態のスクを抱える人が特に多い地区は、日光、二部地区である。
大幡地区は町全体よりやや高いが、75歳以上に限定した場合町全体よりも4ポイントも高
くなっている。
4.②口腔機能リスク(いずれかに該当する人)
・ 半年前に比べて固いもの(さきいか、たくあんなど)が食べにくくなりましたか
→「はい」
・ お茶や汁物等でむせることがありますか→「はい」
口腔ケアが必要と思われる人は、65-74歳では男性のほうが多いが、75歳以上では女性の
ほうが多く、逆転している。
口腔ケアが必要と思われる人が特に多い地区は、日光、溝口地区である。
75歳以上についても、地区の傾向は変わらない。
5.③運動転倒リスク(以下の2項目以上に該当する人)
・ 以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか→「はい」
・ この1年間に転んだことがありますか→「はい」
・ ウォーキング等の運動を週に1回以上していますか→「いいえ」
運動習慣が定着できていない人や転倒したことのある人は、65-74歳では男性のほうが多
いが、75歳以上では女性のほうが多く、逆転している。
運動習慣の定着や転倒防止の注意が必要と思われる人が特に多い地区は、日光、溝口地区
だが、75歳以上については二部地区、八郷地区も多い。
6.④認知機能リスク(いずれかに該当する人)
・ 周りの人から「いつも同じことを聞く」などの物忘れがあると言われていますか
→「はい」
・ 今日が何月何日か分からない時がありますか→「はい」
認知機能に不安がある人は、女性より男性のほうが多く、65-74歳と比較すると75歳以上
のほうが約1.5倍増加している。
認知機能に不安がある人が多い地区は、日光、幡郷地区だが、75歳以上については八郷地
区も多い。
7.喫煙リスク
・ あなたはたばこを吸いますか→「吸っている」または「やめた」
喫煙リスク(喫煙を行っているまたは喫煙をやめたと回答)を抱えている人は、女性より
も男性のほうが非常に多く、75歳以上よりも65-74歳のほうが多い。
喫煙リスクを抱えている人が多い地区は、幡郷、日光地区である。
また、八郷地区は全体としては町全体よりも低いが、75歳以上については町全体よりも高
い。
8.社会参加等リスク(いずれかに該当する人)
・ 週に1回以上は外出していますか→「いいえ」
・ ふだんから家族や友人と付き合いがありますか→「いいえ」
・ 体調が悪いときに、身近に相談できる人がいますか→「いいえ」
付き合いのある人や相談できる人がいない等と回答した社会参加等リスクを抱えている人
は、65-74歳では男性のほうが多いが、75歳以上では女性のほうが多く、逆転している。
社会参加等リスクを抱えている人が多い地区は、日光、二部地区だが、75歳以上について
は特に二部地区が大きく増加している。
9.フレイルのハイリスク者の判定方法について
後期高齢者の質問票に該当する項目のうち、フレイル関連12項目(下表の黄色項目)にお
いて、健康リスクにつながる回答(灰色項目)が4項目以上該当する人をハイリスク者と考え
る。