子宮頸がん予防(HPV)ワクチンは、平成25年6月から積極的な勧奨を一時的に差し控えていましたが、令和3年11月に専門家の評価により「HPVワクチンの積極的勧奨差し控えている状態を終了させることが妥当」とされ、原則、令和4年4月から他の定期接種と同様に、個別の勧奨を行うこととなりました。
接種をご検討される際や接種をご希望される際には、以下のリーフレットを必ずお読みいただき、ご不明な点がありましたら健康増進室までお問い合わせください。
【子宮頸がんとは】
子宮頸がんは、子宮の入口(頸部)にできるがんで、ほとんどがヒトパピローマウイルス(HPⅤ)の感染が原因で発症することがわかっています。女性のほとんどが一生に一度は感染すると報告があります。感染しても自然に排除されますが、5~10年以上経て一部がんの発症につながることがあります。また発症年齢も20歳~30歳代に多くなっています。
【定期接種の対象者】
小学校6年生~高校1年生相当
【ワクチンの種類】
定期接種として無料で接種が受けられる子宮頸がんワクチンには、「サーバリックス」と「ガーダシル」の二種類があります。いずれのワクチンも子宮頸がんを予防する効果があります。
なお、原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、医師と相談のうえ、途中からシルガード(9価)に変更し、残りの接種を完了させることができます。
サーバリックス(2価)
効 果:子宮頸がんを引き起こす原因の60~70%を占めるヒトパピローマウイルスのう
ち、16型と18型の感染を防ぎます。
接種期間:初回接種日から数えて、おおむね1カ月後と6か月後に追加接種(計3回)
ガーダシル(4価)
効 果:子宮頸がんを引き起こす原因の60~70%を占めるヒトパピローマウイルスの
うち、16型と18型の感染を防ぎます。また、尖圭コンジローマの原因の90
%を占めるヒトパピローマウイルスのうち、6型、11型の感染を防ぎます。
接種期間:初回接種日から数えて、おおむね2ヶ月後と6か月後に追加接種(計3回)
シルガード(9価)
効 果:令和5年4月1日から新たに接種できるようになりました。
子宮頸がんの原因の80~90%を占めるヒトパピローマウイルスのうち、7種類
(HPV16/18/31/33/45/52/58型)の感染を防ぎます。
接種期間:初回接種を15歳になるまでに受ける場合は、5か月以上をあけて2回目を接種しま
す。5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
初回接種を15歳になってから受ける場合は、2か月後に2回目、6か月後に3回目
を接種します。2回目は初回から1か月以上、3回目は2回目から3か月以上あけま
す。
いずれの場合も、1年以内に規定回数の接種を終えることが望ましいとされていま
す。
※子宮頸がんワクチンは、子宮頸がんの原因となるすべてのHPⅤ(ヒトパピローマウイルス)に対応するものではありません。(ワクチン接種で子宮頸がんの発症を100%防ぐことはできません。)このため、20歳以降は、定期的にがん検診を受けることが大切です。
【接種の受け方と注意点】
○無料で接種を受けるための予診票は、伯耆町役場健康対策課健康増進室で配布します。配布を受ける際には、接種を受ける方の母子健康手帳をお持ち下さい。
○定期予防接種は、保護者同伴が原則です。やむを得ず保護者が同伴できないときは、健康対策課健康増進室にお問い合わせください。
【ワクチン接種後の注意点】
ワクチン接種後、注射した部分が腫れたり痛むことがあります。また接種後に失神など副反応が現れることがありますので、接種後30分くらいは、協力医療機関で観察するなど安静にし、接種後の移動の際には、保護者等が付き添うようにしてください。当日は、激しい運動は避け、接種部位に異常な反応や体調の変化があった場合は、医師の診察を受けましょう。
平成9年4月2日~平成18年4月1日生まれの女性の中に、通常のHPVワクチンの定期接種の対象年齢の間に接種を逃した方がいらっしゃいます。まだ接種を受けていない方に、あらためてHPVワクチンの接種の機会を提供します。
詳しくは、こちらをご覧ください。